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避難 支援 知識

赤ちゃんと避難…注意点や持ち物、ミルクをあげるポイントは?

生まれたばかりの赤ちゃんと避難することになったら・・・。慣れない経験で親も不安になるかもしれませんが、自分で命を守ることができない赤ちゃんを守るために、覚えておいて欲しいポイントをまとめました。

各局の防災関連ニュースや解説などで紹介

目次


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    ➀「高齢者等避難」が避難のスイッチ
    ②お出かけバッグに母子手帳を入れて
    ③ミルクをあげるときは使い捨て容器で

    「高齢者等避難」が避難のスイッチ

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    赤ちゃんとの避難は時間がかかります。「高齢者等避難」が発表されたら避難を始めましょう。また、避難所に行くのがためらわれる場合、実家やホテル、 友人の家も選択肢にしてください。

    道路に物が落ちていたり冠水していたりするなど、道路状況によってはベビーカーが使えないかもしれません。避難するときは、抱っこひもも準備するようにしてください。

    お出かけバッグに母子手帳を入れて

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    避難所には赤ちゃんの食事や、身の回りのケアに必要な物が十分にない可能性があります。ふだんお出かけする時に使うバッグの中身を中心に、必要な物は自分で用意して避難所に持っていきましょう。

    避難生活が長期化した場合に備えて、母子手帳を持っていくのも忘れずに!

    ✅ミルク・哺乳瓶
    ✅おむつやポリ袋(ふだんより多めに)
    ✅離乳食
    ✅スプーン・フォーク
    ✅お湯
    ✅おもちゃ
    ✅おしりふき
    ✅肌着・服
    ✅母子手帳
    ✅授乳ケープ(大きなタオル)

    避難所では哺乳瓶などを常に清潔な状態で保つのが難しい場合があります。紙コップや紙皿があると避難所での授乳や食事に役立つので、持っていくようにしましょう。

    ミルクをあげる時は使い捨て容器で

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    避難所では哺乳瓶の乳首の部分が十分洗えず、清潔な状態を保てない場合があります。そうした時は、紙コップなど使い捨て容器を利用しましょう。

    紙コップを使った授乳の方法をご紹介します。(母と子の育児支援ネットワークへの取材による)

    ①赤ちゃんを縦に抱きかかえ、背中と首を支える
    ②コップを下唇にそっと当てる
    ③ミルクが上唇に触れたら固定し、赤ちゃんが自分のリズムで飲めるように

    ※イラストは首がすわる前の生後1~2か月頃のイメージ

    飲み残しは菌が増える可能性があります、必ず捨ててください。また、「粉ミルク」は必ず70℃以上のお湯で調乳するようにしてください。粉ミルクを水で調乳してカイロで温めるという方法は、菌が増えるリスクを伴うのでやめてください。

    災害気象センター 記者 高杉北斗


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